特別お題「今だから話せること」
今から30年くらい前の話である。
会社の通勤途中に急な腹痛に襲われ、
茶々様が漏れそうになってしまった。
こんな大ピンチは今までに経験した事がなかったのである。
会社まであと10分くらいの距離。
「ダメだ!きっと間に合わない」
額には汗が滲む。
「そうだ途中にコンビニがあった!」
そのコンビニは信号機を越えた所にあり、
この場所から時間にして5分。
「何とか間に合うかも知れない」
汗ばんだ手でハンドルを握り、菊の蕾が咲かない様に慎重に身体をコントロールする。
そして目の前にコンビニが迫る!
「間に合った!」と気持ちが緩んだ瞬間に
信号機が赤に変わり前に進めなくなった。
その時、千と千尋の神隠しに出てきたカエルの声が聞こえた。
「茶々様〜」
アッ!と思ったがもう手遅れであった。
菊の花が咲いてしまい、茶々様大放出!
その後、信号機が青になりコンビニの駐車場でUターンして、半べそ状態で一度家に戻ったのである。
臭い物に蓋を出来なかった、僕の臭う思い出なのだ。